留学したらどれくらいで英語が話せるようになるのか?っていうよくある話
タイトルの質問は留学前に私自身もよく調べたし、多くの人が持つ疑問であろう。
答えは他のブログなどと同じになってしまうが、本当に「人による」としか言いようがない。それと、何を持って「話せる」という目標も人による。多くの人は期待しすぎているように思うが。
さて、「人による」というのは「留学前のレベル」と「留学中の過ごし方」に分解される。体感的に学歴や学部と、英語力の関連性はかなり大きな要素になる気がしている。
◇高校時代も英語は得意でなかったし、今まで特に勉強もしてこなかった人
「行けば話せるようになるでしょ〜」なんて甘い考えを持った人は本当に1年経っても想像していたほど話せるようにはならない。他国を含め2年のワーホリ経験のある人が「People doesn't ~」なんて話していたのを聞いたことがある。
もちろん英語でのコミュニケーションは可能なレベルになるが、留学前に考えていたレベルとは程遠いと思う。
本当に英語、というより言語に真摯に向き合わないと憧れているレベルに達することはできない。
上記に当てはまり、意識の高まった人はこの文章を読んだ直ぐ後に英語の勉強を30分でいいから開始したほうが良い。
◇高校時代はそこそこ英語できたし、大学もちょっとは英語に関わっていた人
このレベルが留学生の多くを占めると思うし、留学中の過ごし方によってかなり変わってくる。私もこのレベルであった。1年もいればある程度は話せるようになる。しかし、アナウンサーのように話せるわけではない。
私のように学校終わりや家でダラダラしている人はの伸びは当然ながら遅い。意識の高い人は学校終わりや休日は外に繰り出し、英語を使用する機会を自発的に見つけ、自身の英語力を伸ばしていく。そういう人は家にいるときもNetflixを見まくっていて、リスニング力の高さも尋常じゃなくなっている。
◇高校時代はそこそこ英語できたし、大学も英語学部、社会に出ても使用す機会が多数あった人
恐らく英語を伸ばすというより、英語で何かするということを目的にしてきた人だと思うので、私から言うことは特にない。有意義な留学生活を送ってほしい。
※私の場合(高校時代はそこそこできた、理系卒、社会に出てからは昇進のためにTOEICの勉強を少しづつ続けていたレベル)
経験的には次の通りです。
- 最初の1ヶ月
雰囲気でなんとかなる気がするけどやっぱり正確に何言ってるのかよくわからない。先生の課題の説明を聞き間違えてみんなの前で恥かいた経験が蘇る。
- 3〜4ヶ月
最初よりは聞き取れる。しゃべるのも言いたいことはゆっくりだけどまぁまぁ大丈夫な気がしてくる。この辺で学校に飽きてくる。
学校→家→課題やる→寝る→学校のサイクルは想像以上に飽きる。刺激が欲しくなったのでミートアップに行ったりする。日本人の友人とも普通に遊んだりする。
- 6ヶ月くらい
あれ、意外と話せる感じがするぞ?って気になる。でも簡単な表現である。ラテンのやつらみたいな流暢さはない。ホームステイのマザーは「流暢に喋るなら最低半年は必要だよ」って言ってたけど、受験のような真剣さで勉強しているわけではなかったので、半年たってもそんなに流暢にはならなかった。
- 8ヶ月くらい
5ヶ月目くらいで出会った人に久しぶりにあったら、「最初に会ったときより英語うまくなったね」って褒めてもらえる。倒れるかと思ったくらい嬉しかった。多分IELTSのスピーキング練習を学校で繰り返しやってたからだと思う。
リスニングに関しては、トピックと声の音質にもよるが、だいたいのことは聞き取れる。男性の低い声は聞き取りにくい印象。
- 10ヶ月くらい
短い文章であれば受け答えはまぁまぁできる。長文(WhenとかIfとかwhichとか)使い始めるとちょっとだけ考える必要が出てくる。
ざっとまとめるとそんな感じである。ネイティブレベルなんて程遠いけどコミュニケーションはできるって感じである。語彙力さえ整えたらある程度どこでもやっていけるんじゃないかなっていう変な自信はある。
以上のように、留学前のレベルとその後の過ごし方で本当に変わってくる。
留学前に「まぁ行けば話せるようになるでしょ〜」なんてのんきなことを考えている初級レベルの人は今すぐ本屋に行って単語や文法の勉強を始めたほうが良い。文法や語彙を理解していることは大きなアドバンテージとなる。
カナダに来て改めて痛感したが、英語が「わかる」と「使える」は全然違う。
- 日本語環境から離れたほうが良いの?
完全に離れられるような強い人間(意識の高い人間)は一握りだと思ってる。別に日本語を話したって良い。その分一緒に勉強したり、彼らの英語の話し方を学んだりしても良い。友達は大事。でも常に一緒にいると、当然英語に浸る機会は減っていく。
- 大事なのはリスニング
個人的にはリスニングが本当に重要だと感じている。こちらのスピーキング力が大したことなくても、言いたいことは単語のつなぎ合わせで伝えることはできるが、相手の言ってることがわからないとコミュニケーションが破綻する。
会話はキャッチボールなどと表現されることがあるが、現地の人達はこちらが拙い力量のヘロヘロのボールを投げたところで、現地人はフルパワーで投げ返してくるのである。あいつらは本当に容赦がない。でもボールをキャッチさえできればなんとかなるのである。
留学中の過ごし方について少しでも参考になれば幸いである。